後期研修(細胞治療・再生医療医コース)

1. コースの全体像

造血幹細胞移植をはじめとして将来的に臨床応用が見込まれる再生医療に従事する高度先進医療にかかわる人材育成を目指したコース。現在の段階では造血幹細胞移植が中心となるが、循環器内科との共同で血管新生療法を含む細胞治療も視野に入れた新規臨床研修コース。したがってカリキュラムは流動的であり今後の再生医療の臨床応用の範囲によって追加されることになる。まず血液内科の臨 床を基本として造血幹細胞移植専門病院における研修を必修とする。

2. コースの概要

コース名:細胞治療・再生医療医コース
大学病院・
医療機関名
診療科名 専門分野名 指導者数 目的 養成
(受入)人数
期間
佐賀大学
附属病院
血液内科 血液疾患一般の診断と治療 5-6 良性から腫瘍性疾患について診断から治療における基本的な考え方を学ぶ。 5-6 3-6ヶ月
輸血部 輸血療法・造血幹細胞移植の技術 1 輸血療法と造血幹細胞移植について基本的な考え方を学ぶ。 1-2 3-6ヶ月
国立がんセンター(試験あり)・
九州がんセンター
血液内科・造血細胞移植部門 造血幹細胞移植の技術の習得 3-6 高度・先進的な造血幹細胞移植の知識と技術を習得する 未定 1-2年

3. コースの実績

大学病院における造血幹細胞移植は3年間で同種造血幹細胞12例、自家造血幹細胞移植10例である。今後骨髄バンク認定施設の取得を予定しており増加が見込まれる。その他の細胞治療に関しては現在のところ実績はない。

4. コースの指導状況

大学病院、および関連病院で血液内科専門医5名が在籍し、大学病院においては6名の指導医が常に病棟でスーパーバイザーとして指導に当たっている。佐賀大学病院の特徴として、時間内外ともに研修医ときわめて密な指導体制を築いていることが挙げられる。研修医の負担が大きくなり過ぎないように指導医のサポート体制も確立している。

5. 取得できる資格

学会等名 日本内科学会
資格名 内科認定医
資格要件 内科認定医:卒後3年間の認定施設における内科臨床研修。内科9分野の臨床実績
学会等名 日本血液学会
資格名 血液内科専門医
資格要件 内科認定医取得後3年間の認定施設における血液内科臨床研修
学会等名 日本輸血・細胞治療学会
資格名 日本輸血・細胞治療学会認定医
資格要件

医師免許取得後7年。そのうち認定施設における2年間の研修

問合せ先

木村 晋也
TEL:0952-34-2353
E-mail:shkimu@cc.saga-u.ac.jp

最終更新日:2014年10月1日

(C)佐賀大学医学部附属病院血液・呼吸器・腫瘍内科